あと施工アンカーはコンクリート建造物に対する機器、看板、構造物の固定方法として 広く普及しています。笹子トンネルの事故のように構造物の落下、転倒等が無いよう予め、アンカーの設計荷重を満たしているかを引張試験で確認することができます。
引張試験は製造メーカーの仕様により施工されたアンカーについて、所定の荷重を裁荷し、荷重値と目視により固着性能を確認します。所定の荷重値に達した状態で荷重値が保持されれば、部材の抜けがないことを確認できます。施工不良の場合は部材が抜ける状態となるために、変位量が数センチ単位の大きな値となり、荷重を裁荷しても抜け続けるだけで荷重値は増加せず所定の値に達しません。
※変位量 :引張荷重による供試体の伸び・架台据え付け面のゴミや凹凸などが変位値(部材自体の動き)として表示されます。正しい施工がなされている場合は、変位量は数ミリ以内です。
試験終了後に部材の固着状況を再度目視で確認します。
型式 | AT-200 | |
最大荷重 | 200kN | |
最大変位量 | 15mm | |
対象アンカー | M16~M24、W5/8~W1 異形鉄筋D16~D25 |
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傾斜補正範囲 | ±5度 | |
荷重・変位精度 | 非直線性:±1.5% F.S.±1digit | |
本体重量 | 11.0kg | |
測定部 | 測定範囲 | 荷重:0~200kN/変位:0~15mm |
最小表示値 | 荷重:0.1kN/変位:0.01mm | |
保護構造 | 防まつ型(IP54相当) | |
データ蓄積 | グラフデータ:99件(荷重-変位曲線データ) ポイントデータ:9,999件 (試験日時・最大荷重値・最大荷重時の変位値) |
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表示部 | ドットマトリックス 128×64ドット バックライト機能付 | |
外部出力 | RS-232C | |
電源 | 単三乾電池×4本 | |
連続使用時間 | アルカリ乾電池使用時間:約30時間 (バックライト無点灯時) |
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その他 | 最大値ホールド 設定値によるブザー音、オートパワーオフ |
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機構部 | 負荷方式 | 油圧式(油圧式シリンダ+手動式油圧ポンプ) |
シリンダーストローク | 20mm | |
作動油 | ISO VG32 | |
荷重センサ | 歪ゲージ式ロードセル | |
荷重センサ定格 | 200kN | |
センターシャフト | M33並目ボルト(先端M24並目おねじ):全長290mm | |
変位計 | 変位センサ | ポテンショメータ式 |
変位センサ定格 | 15mm | |
試験機設置必要幅 | 136mm |
タイルとコンクリートの接着強度を試験し基準に満たしているかを確認します。軽量の簡易型引張試験器で壁面に対して垂直に引張り、タイルが剥がれるまでテンションをかけ続けその最大値を接着強度の値とします。
型式 | RT-3000LD | |
最大荷重 | 30kN(3060kgf) | |
最大変位値 | 10mm | |
傾斜補正範囲 | ±2.5度 | |
荷重・変位精度 | 非直線性:±3%F.S.±1digit | |
本体重量 | 5.1kg | |
測定部 | 保護構造 | 防まつ型 (IP54相当) |
表示部 | 16文字×2桁 液晶表示機 | |
外部出力 | RS-232C | |
電源 | 単三乾電池×4本 | |
機構部 | 負荷方式 | 油圧シリンダ+手動回転式油圧ポンプ |
荷重センサ | 半導体圧力センサ | |
変位センサ | ポテンショメータ式 | |
センターシャフト | M12全ねじボルト |